東洋医学研究所®グループディスカッション 鍼灸治療 ~全身調整(本治法)と局所療法(標治法)の違いとは?
東洋医学研究所Ⓡグループは、東洋医学研究所®初代所長・黒野保三先生に師事して集まったグループであり、法人格を持つ公益社団法人生体制御学会の講習証取得者もしくは、公益社団法人全日本鍼灸学会の認定制度の資格を有しており、日々学会活動及び 鍼灸治療に対する技術、技能、学術の向上を目指して努力しています。
その中で、日々臨床の現場で活躍されている先生方で、テーマを持ち寄ってディスカッションしていこうと考えました。
今回のテーマ「鍼灸治療 ~全身調整(本治法)と局所療法(標治法)の違いとは?」です。
「本治法」とは、病気の元となる体質を改善する根本的な治療のことをいいます。黒野式全身調整基本穴を使用した生体制御療法は、まさに本治法であり、症状そのものを抑えるのではなく、症状が起こっている原因から改善していく、自然治癒力を高めることを目的としています。
「標治法」とは、現在お困りの痛みなどの症状を緩和して治療する、局所に対して直接施術であり、いわば対症療法であります。
身体全体の調整を目的とする治療と、症状の現れている局所に対してを重点を置く治療。ここにはどのような違いがあるのか?各々の考えを熱く語っていただきました。