名古屋市の鍼灸院で肝硬変治療なら東洋医学研究所 適応症
肝硬変とは?
肝臓の細胞は再生力が強いため、ウイルス性肝炎やアルコール性肝障害などの原因で一部が死んでしまっても、新しい細胞が生まれてきます。
しかし、このようなことを繰り返していると、壊された場所に線維が増え、再生結節と呼ばれる隆起ができてきます。
このような変化が、肝臓全体に起こったのが肝硬変で、文字通り肝臓は硬くなり、表面がでこぼこしてきます。
原因はウイルスによるものがほとんどです。
日本では肝硬変の原因の多くはウイルスで、特にC型肝炎ウイルスによるものが最も多く、次にB型肝炎ウイルスです。ウイルス以外の原因のほとんどはアルコールによるものです。
まれな肝硬変の原因疾患として、自己免疫的な異常によりおきる原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎、銅の代謝異常であるウィルソン病、鉄の代謝異常であるヘモクロマトーシスなどがあります。
症状はないこともありますが、特徴的な症状もあります。
身体がだるい、食欲がないといった不定愁訴がある場合もありますが、ほとんど自覚症状のないことも少なくありません。
肝硬変に特徴的な症状は肝細胞の機能の低下と、肝臓の血流障害にともなうものに分けられます。
肝細胞の機能低下にともなう症状として黄疸、くも状血管腫(首、背中、胸などに、くもが手足を広げたような赤い斑点が出る症状)、手掌赤斑(手のひらが異常に赤くなる症状)、女性化乳房(男性の乳房が女性のように大きくなってくる症状)、肝性脳症、出血傾向などがあげられます。
肝臓に血流障害が起きると胃腸など消化管より肝臓に向かう静脈路である門脈の血圧が高くなり、それにともなう症状として、腹水、浮腫、食道静脈瘤などがあげられます。
慢性肝機能障害に対する鍼治療の研究がなされています。
慢性肝機能障害に対する鍼治療の研究は、1970年に黒野保三所長が病院に通院中の慢性肝機能障害の患者に鍼治療をしていたところ、患者から「主治医の先生から肝機能の状態が非常によくなったと言われました。」との報告を受けたのをきっかけに始められました。
そして、1975年には名古屋市立大学医学部第一解剖学教室におきまして、動物実験が開始され、1979年には(社)全日本鍼灸学会鍼灸研究ワーキンググループが発足すると同時に慢性肝機能障害班を設置し、臨床研究を本格的に始められました。
この基礎研究からは、慢性肝機能障害に対する鍼治療の予防的効果の可能性が見出されています。また、臨床研究からは、血液検査の結果や自覚症状が改善されることから慢性肝機能障害に対する鍼治療の効果が示されています。詳しい研究内容については研究業績の「生体制御療法を使用した鍼治療の研究2 慢性肝機能障害に対する鍼治療」を是非ご覧下さい。
東洋医学研究所®では、このような研究実績に基づき長年に亘り慢性肝機能障害の治療をさせて頂いております。
慢性肝機能障害で悩んでおられる方は、是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。