名古屋市の鍼灸院で線維筋痛症治療なら東洋医学研究所 適応症
線維筋痛症とは?
激しい痛みが全身に生じる病気です。
日本では2007年現在、厚生労働省の調査から有病率は人口の約1.7%で、患者数は200万人と推定されています。
全体の75%が女性で、特に20~60歳の発症率が高いといわれています。また、患者の約5%が小児という調査結果もあります。
どのように診断するのか?
現段階では1990年にアメリカリウマチ学会が作成した診断基準を用いています。広範囲に及ぶ痛みが3カ月以上続き、全身にある18箇所の診断特異的圧痛点を4Kgの力で押したときに11箇所以上痛みを感じることで診断されます。11箇所以上でなくても専門医の判断で診断されることもあります。ただし、症状が他の病気によるものでないことが条件になります。
この診断特異的圧痛点については、第53回(社)全日本鍼灸学会学術大会(千葉大会)に於いて、黒野保三所長と、厚生労働省線維筋痛症調査研究班の松本美富士先生の共同研究で、『線維筋痛症の病態・治療に関する鍼灸医学的検討(第1報) -診断特異的圧痛点と経穴の相関-』と題して報告されています。
この研究では、線維筋痛症の診断特異的圧痛点が、鍼灸治療に使用される特定の経穴(つぼ)と一致していることが報告されています。
原因は?
明確な原因は現在のところ不明です。事故、外科手術、自己免疫疾患、歯科治療、肉体的又は精神的ストレス、PTSD(心的外傷)、妊娠、出産、ウイルス感染、化学物質過敏症、子宮内膜症、風邪など多様なきっかけが、痛みの要因となり、発症してるのではないかと考えられています。
症状は?
全身に激しい痛みを生じます。痛みは、日常生活で経験する痛みと異なり、電気が走るような痛みという表現で患者に形容されています。
症状は、個人差がありますが、軽度なら仕事を続けられる場合があります。重度の場合は日常生活に支障をきたし、自力で生活できない場合もあります。症状が重くなると髪や爪に触れただけで痛みが起こり、意識を失いそうになったり、寝たきりになることもあります。
線維筋痛症に対する鍼治療の研究報告がなされています。
第55回(社)全日本鍼灸学会学術大会(金沢大会)に於いて黒野保三所長と、厚生労働省線維筋痛症調査研究班の松本美富士先生の共同研究で、『本邦線維筋痛症の全国疫学調査報告 ‐特に治療実態とその治療効果について‐ 』と題して報告されています。
この研究では、線維筋痛症の有病率はこれまで想定されていたほどまれな病態でなく、比較的頻度の高いリウマチ性疾患であることや、線維筋痛症患者の6.7%が鍼治療を受けており、担当医の評価による鍼治療の効果は60.0%であったことなどが報告されています。
東洋医学研究所®では、このような研究結果をもとに線維筋痛症に対して全身の調整と、局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。