名古屋市の鍼灸院で頚肩腕症候群治療なら東洋医学研究所 適応症
頚、肩、腕から手指に及ぶ疼痛、しびれ、だるさ、脱力感、循環障害(冷え)などの訴えがある場合、原因疾患はさておき、便宜上、頚肩腕症候群という病名を付けることがあります。
この病名は、症状に対してつけられたもので、厳密に言えば、頸、肩、腕の痛みを起こす病気のうち、①頚部椎間板ヘルニア、 ②頚部変形性脊椎症、 ③後縦靭帯骨化症、 ④黄色靭帯骨化症・肥厚症、 ⑤胸郭出口症候群など、原因のはっきりしたものを除いたものと定義されます。
いつまでも原因がはっきりせず、症状も改善しない場合は、人によっては精神的に落ち込んだり、また、原因を求めてあちこちの病院を受診し、症状がさらに複雑になることがあります。原因がはっきりしないということは、大きな病気がない証拠だと考え、根気よく治療を続けることが重要です。
頚肩腕症候群の原因
頚肩腕症候群の原因ははっきりしませんが、頚椎およびその周辺の軟部組織の老化や、一定の姿勢で長時間作業するような職業の人にみられるような筋の疲労、また精神的な影響、姿勢の悪さが関係していると考えられています。
頚肩腕症候群に対する鍼治療の効果
昭和44年4月1日より昭和47年3月1日まで3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛疾患に対する効果などを詳細に研究し、これらを症状別に集計しました。
その結果、頚肩腕症候群の患者223名中、全治した方が192名、症状が軽減した方が20名。212名の方に対して効果が見られ、95.1%の改善率でありました。
さらに、頚肩腕症候群に対する鍼治療効果の研究は、平成18年に開催された第55回(社)全日本鍼灸学会学術大会(金沢大会)において多施設による症例集積が報告されています。
その症例集積は、「頚肩腕痛に対する鍼治療の検討-多施設によるVASと頚部神経根症治療成績判断基準の評価-」と題し、東洋医学研究所®を含む4施設に来院した頚肩腕痛の患者24名に対して、鍼治療を行い、visual analogue scale(VAS)と頚部神経根症治療成績判定基準を使用し鍼治療効果を評価しています。その結果、平均7.5回の鍼治療によってVASと頚部神経根症治療成績判定基準の両方で有意な改善が認められました。
頚肩腕症候群予防のワンポイントアドバイス
頚肩腕症候群を予防するためには、良い姿勢を保つこと、長時間同じ姿勢をとり続けないこと、適度な運動をすること、ストレスを減らすこと、冷やさないことなどが重要であると考えられています。
良い姿勢を保つ
立っているときや、パソコン作業をしているときは、知らないうちに猫背になって、あごを突き出していることがあります。このような姿勢は、頚や肩に負担が集中して疲労しやすいので、時々自分の姿勢をチェックして背筋を伸ばし、軽くあごを引いた姿勢をとりましょう。
長時間同じ姿勢をとり続けない
いくら良い姿勢でも、長時間同じ姿勢を続けていれば、筋肉が疲労して頚や肩など痛みがでてきます。座って作業をしているときは、30分~1時間に1回は休憩をとって、背伸びをする、立ち上がる、周囲を歩くなどを行って血流を良くしましょう。
適度な運動
ストレッチは仕事の休憩時間など、ちょっとした時間に行い頚肩腕症候群の予防・解消に役立ててください。ポイントは、勢いをつけず、ゆっくりと行うことです。また、無理をせず、自分に合ったペースで、毎日少しずつ行うことが重要です。痛みが出たらすぐに中止してください。
東洋医学研究所®では、上記のような長年にわたる臨床研究を根拠に頚肩腕症候群に対する鍼治療をさせて頂いております。
また、その患者の状態に合わせたストレスや冷えを防ぐワンポイントアドバイスもさせて頂いております。
頚や肩の状態は変わらないとあきらめないで、もっと快適に仕事ができ、日常生活を送れるように、是非、鍼治療を受けられることをお勧め致します。