笑う門には福来る⑤ 東洋医学研究所®グループみずの鍼灸療院 院長 水野 高広
笑いと健康の話も5回目を迎えました。
当院では、
「笑うと元気になりますよ。」
「作り笑いも同じような効果があるそうですよ。」
と、お話をしていますが、女性の患者さんなどは、
「笑うことが体にいいとわかりますが、笑いジワが気になるんですよね。」
といわれます。
そうですね・・・女性にとってお顔にできるシワは、美容の敵ですね。
実は顔には表情筋が20~24種類ほどあるようですが、さまざまな感情を、顔の表情筋を複雑に動かして、表現します。しかし、シワを気にし過ぎて使わないでいると筋肉がドンドン衰え、肌のハリやツヤに悪影響を及ぼします。逆に毎日少しずつでも使うことで筋肉がドンドン活性化し、血液の流れもよくなり、しなやかで、ハリのある肌を手に入れることも夢ではありません。
最近では、そんな笑いを測定しようとした方がいまして、関西大学社会学部の木村洋二教授という方ですが、「笑い測定器」なるものを開発しました。
横隔膜の筋電図をとり、どの程度笑ったかを測るそうです。
その単位はah(アッハ)というらしい。
そんな教授がどういったきっかけで、笑いの研究に入ったかというとこんなきっかけだったようです。
木村教授が笑いの謎に突き当たったのは、助手時代の30年前。山で摘んできた怪しげなキノコの鍋を友人たちとつついている時だったそうです。
天井からぶら下がる裸電球がおかしい。外に出て見上げた満月もおかしい。笑いがとまらず、3時間笑い続けた。そのバカバカしさの中で悟ったことがある。
「人生は何の意味もない。だけど、笑えば、むなしいんじゃなくて、アホらしいけど、愉快である。それなら、生きてもいいかな、生きる価値がある。」と。
かなり笑えるエピソードですね。
笑いの単位は、ah(アッハ)で表し(単位のネーミングも絶妙)、大笑いが1秒間で5ah、とされるそう。この「笑い測定器」は世界初だそうで、開発には600万円くらいかかったとのことでしたが、これからどんなところで使われるのか、個人的にはとても気になりました。
いずれは万歩計のように小型化して携帯笑い測定器も開発中とか。
きょうは、まだ5アッハしかしてないな。もう少し笑うか。
なんてことも考えているそうです。
名前は、「わらおっち」だそうです。
血圧計や、血糖測定器などを見て一喜一憂するより前向きな測定器ですね。
そんな木村教授も残念ながら、昨年お亡くなりになってしまいました。心よりご冥福お祈り申し上げます。
さて、そんなこんなで、今年も健康セミナー「笑いと健康」をご近所で依頼されていってまいりました。
こんな日程でした。
2月21日(日)午前9時30分~11時
浜桜ヶ丘友好会主催健康セミナー
松市北区細江町一区防災センター
テーマ「笑いと健康」 参加者50名
2月21日(日)午後3時~
葵東地区主催健康セミナー
中区葵町の田原飲料三階ホール
テーマ「笑いと健康」 参加者40名
2月28日(日)午前10時~12時
雄踏クラブ主催健康セミナー
雄踏町西ケ崎公民館
テーマ「笑う門には福来る」 参加者70名
2月28日(日)午後3時~4時30分
笠井新田 心の会主催健康セミナー
笠井新田公民館
テーマ「笑う門には福来る」 参加者40名
今回も、どの会場でも笑い声が絶えず、最後まで聞いてくださいました。
やはり気になったのが、鍼治療を受けたことのある人の少なさでした。
何処の会場でも2%から10%程度の人しか治療を受けたことがないとのことでした。
副作用のない鍼治療、とってもよいのですけどね。
鍼治療を国民の医療の最初の入り口として認識していただくにはまだまだかかりそうです。
副作用もなく、健康管理にはもってこいの鍼治療をもっともっと知っていただきたい。
黒野保三先生ほどの高尚な講演は出来ませんが、一生懸命啓蒙していきたいと思っております。
また、このような講演、セミナー等は東洋医学研究所®で、依頼をおうけいたします。
黒野保三先生がお伺いできない場合でも、グループの各先生が、各々のテーマに沿った内容で分かりやすく、お話しいたします。
いま、東洋医学研究所®グループの鍼灸院ですでに治療を受けておられる方は、院長、又はスタッフにお気軽にご相談下さい。
地域医療に密着した形で講演、セミナーを開催させていただきます。
尚、出席される方の人数は問いません。