67歳 男性 教員 主訴:頚痛、上腕痛
定年退職の2,3年前から、多忙な日々の生活の中で、左側の首筋から上腕部にかけての痛みが強くなり、整形外科に受診しました。MRI検査も受けましたが、頸椎に狭いところがあり、そこが痛みの原因になっていることが分かったのですが、治療は鎮痛・消炎用のシップ剤を患部に貼る程度でなかなか改善しませんでした。だましだましの生活で退職のときを迎えました。
その直後に、私より少し先に鍼治療の世話になり、その効果を実感していた家内に勧められて通院を始めたのが、私と鍼治療法の出会いでした。
第二の務め先は遠く、自家用車で片道1時間半近くかかります。交差点での左右の確認も首が痛くて大変でしたし、同じ姿勢での長時間運転は、かなり体に負担をかけていました。それでも休むことなく通勤しながら、ほぼ毎週2回鍼治療に通いました。鍼治療(超音波治療を併用)を行い、2年もしたら痛みはほとんど消えました。おかげで通勤時の苦痛もなくなり、5年間の第二の勤めも無事に終了しましたし、長期間クローズ状態になっていたゴルフができるようになって、本当に嬉しかったです。
鍼治療法(鍼と超音波を併用)は、患部の症状を改善させるだけではなく、全身のバランスを整え、免疫力を高め、全体的な生命力を高める効果があるといわれますが、私の場合ですと、確かに下痢をしたり風邪をひいたりすることもほとんどなくなり、元気に60代の生活を送っています。
平成19年9月には、東洋医学研究財団30周年記念講演会で黒野先生のお話を伺い、21年1月には、日ごろお世話になっている福田先生の講演を伺うことができました。その中で、鍼治療が長年の実績と科学的な研究に裏付けされた治療法であることを私なりに理解できましたし、まだまだはっきりしない部分について、常に研究し続けておられる真摯な姿勢に敬意を表し、信頼を寄せております。
今でも、週1回程度の治療をしていただきながら、いつまでも元気であり続けられるよう、自らもよりよい生活習慣の確立に努めたいと思っています。