64歳 女性 名古屋市中区の栄鍼灸院
「鍼治療を受けての感想を」とお話があった時、最初に思いましたのは、黒野先生はじめ石神先生、諸先生方に「有難うございました」 と感謝の気持ちをお伝えしたかったことです。 その時々の症状に真撃な気持ちで向き合って頂き、症状の回復もさることながら、気持ちまで前向きにして頂いたような気がします。
私が鍼治療を受け始めたきっかけは、 30 年以上前、急に起こった耳鳴りでした。24 時間止むことなくつらい思いをしました。今考えますと、その頃は心身ともに疲れ過ぎていたようです。色々試しましたが症状は変わらず、眠ることもできず、思いきって鍼治療に伺いました。一週間毎日続けたところ、耳鳴りが止まり、元の生活に戻ることができました。普通でいることの有難さを感じました。現在は、更年期の症状、腰痛、疲れ気味の時などに治療を受けています。
【鍼治療の感想】
・治療の直後は、血流が良くなるためか、ポカポカと全身が温かくなり、視界が明るく広がるなどの変化があります。
・治療後しばらくすると、症状が緩和され、体全体の調子が落ち着き整えられる感じになり ます。
・生活の意欲が増してきます。
・一患者として、鍼治療は、総合診療であると実感しています。患者が訴える症状のみに対処するのではなく、その他の不調も含めて治療を施してくださいます。
・現代の医学で原因や治療法が明らかになっていない症状に対しても効果が得られるという点において、鍼治療は大きな役割を担っていると考えます。
・私自身副作用がないため、安心して治療を受けられます。
人は健康で一生を終えられたらどんなに良いかと思いますが、そうもいかないのが現実です。私個人としましては、食事や住まいなどの生活環境を整え、前向きな気持ちを忘れず、今後の疾病予防につなげていきたいです。
最後に、医療に携わる皆様にお願いしたいことがあります。患者は、不安と苦痛、目に見えない症状の場合にいたっては大きな孤独を抱えています。加療において常に患者の心に寄り添うことが大切ですが、そのような姿勢は一朝 一 夕に身につくものではないと思われます。医学の研究に加え、診療の経験によって、今後ともぜひ人間の尊厳につながる医療人としての研績を積んでいただきたいと思います。
日頃の恵まれた医療に感謝しつつ思いついたことを書かせていただきました。