令和5年度(公社)生体制御学会第4回Web講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加しました

令和6年2月4日(日)に令和5年度(公社)生体制御学会第4回Web講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加しました。

9:00~10:30

基礎生理学4

(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 

愛知医科大学客員教授(神経内科)

岩瀬 敏 先生

本日は記憶について、特に順序や種類について御講義頂きました。

「記憶の順序として①超短期記憶(~0.5秒)②短期記憶(~0.5秒~10分)③長期記憶(~10分~2年)(2年~10年)があります。長期記憶として海馬で記憶するものと、長期増強する記憶があります。

特に長期記憶では、思い出をずっと記憶しているエピソード記憶と、知識をずっと覚えている意味記憶があります。また、非陳述記憶として手順記憶があり、これらは長年にわたり口にすることや思い出すことによって記憶力が増強されて長期増強として覚えていられます。

また、思い出のエピソードには脳の一部分である海馬が関係しており、海馬でシナプス伝達の長期増強がおこります。海馬が除去された患者では日常の記憶がほとんどなくなったことが研究結果で判明しています。いずれにしても、海馬を主とした脳内のネットワークで学習と記憶が行われます」と御講義頂きました。

10:40~12:10

知覚の仕組み:情報の符号化

(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座       

名古屋大学環境医学研究所生体適応・防御研究部門脳機能分野教授

澤田 誠 先生

本日は主に情報の符号化について御講義頂きました。

「脳の情報処理として、感覚情報は神経活動によって符号化(コード化)されます。その神経活動から情報は解読できます。脳の情報処理には基本的な神経回路のモチーフが4つあり①フィードフォワード②発散と収束③リカレント④フィードバックがあります。

フィードフォワードはある処理レベルのニューロンから別のレベルのニューロンへ単一方向に延びます。ほとんどの場合は、フィードフォワード接続を持つ2つの領域はフィードバック接続を持っています。

発散と収束(発散フィードフォワード接続)は少数のシナプス前ニューロンがより多くのニューロンに接続します。収束的な接続は、多数のシナプス前ニューロンがより少ない数のニューロンに接続します。

リカレントネットワークでは、シナプス結合がニューロン間で多方向に発生し、ループ状の経路を形成することにより、複雑な情報処理ができます。そしてフィードバックによって、様々な神経活動が調節されます。これらのパターンで、神経の活動がどのように情報が伝わるかが関係してきます」と御講義頂きました。